知られざる歴史の真実か!?
ヒトラーの別の側面を描いた作品。
ドイツ人によるヒトラーを皮肉たっぷりに描いた作品でなかなかおもしろかった。
【ストーリー】
第二次世界大戦末期、心を病んだヒトラーは執務室に引きこもっていた。
宣伝大臣ゲッべルスは国民の士気を高めるため、1945年の元日にヒトラーの
演説を計画。
そこで白羽の矢が立ったのが、アドルフ・グリュンバウム教授。この男は
1920年代にヒトラーの演説を指導した実績を持つユダヤ人だった。
周りの反対を押し切ってゲッペルスは、教授をザクセンハウゼン収容所から
呼び寄せ、協力してほしいと頼む。
教授は悩んだ末に家族と一緒に生活できるようにしてくれるなら、という
交換条件でその仕事を引き受けた。
それから強いヒトラーの再生訓練が始まる。ヒトラーは意外にも気の小さい
男で、教授はこれを機会にヒトラー暗殺を試みるも、人間ヒトラーに哀れみを
感じ、ヒトラー再生に尽力するのだが...
【レビュー】
ドイツ人なりのブラックユーモアとでも言おうか、なかなか笑える作品に
なっている。
アドルフ・グリュンバウム教授という人物が本当にいたのかどうかは
判らないが、史実に基づいた作品ということなので、少なからずこんな
事件があったのかもしれない。
色んな部分で皮肉たっぷりにナチスをいじっているシーンが満載だ面白い。
ヒトラー役のヘルゲ・シュナイダーというおっさんもそれなりにヒトラー
っぽく見えるから面白い。
また教授もユダヤ人らしく、ナチス相手にあれこれ駆け引きをするところも
よくユダヤ人を描写していると思う。
ゲラゲラ笑うという作品ではないが、知的なユーモア満載の映画だ。
エンディングにドイツ人のヒトラー観が収録されてるのもなかなか面白い。
一見の価値ありな作品です。
![]() ナチスの発明 (文庫) / 武田知弘/著 |
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